【2024年10月15日_No3】
こんにちは!ACアシストです。
「ACアシストマガジン」第3回は、
全2話構成でお届けする「簡易陰圧装置の種類」についてです。
2020年のパンデミック以降、多様な簡易陰圧装置が市場に登場しました。
現在では主に「床置タイプ」と「天井タイプ」に分けられています。
今回はその前編として、床置タイプに焦点を当てて説明していきます!
簡易陰圧装置 床置タイプとは?
床に設置するタイプの簡易陰圧装置を指します。
導入が簡単で多くの場面に対応できるのが特徴です。
ただし、
設置スペースが必要で、騒音が比較的大きくなってしまうことが
気になる点かもしれません。
床置型① (陰圧特化型)
HEPAフィルターでウイルスや菌を捕集し、綺麗になった空気を全て排気することで室内を陰圧化する装置が床置型(陰圧特化型)になります。
構造がシンプルで陰圧化がしやすく、比較的安価な製品が多いのが特徴です。
床置型➁ (循環併用型)
HEPAフィルターでウイルスや菌を捕集し、綺麗になった空気を排気するだけでなく、循環させることができる装置が床置型(循環併用型)になります。
室内の空気清浄機能が付加されるメリットがある一方、循環量を増やすことで陰圧管理が難しくなる場合があります。
多くの場合、
メーカーや取付業者さんがデジタル微差圧計等を設置し、CDCガイドラインに準拠した陰圧室にしてくれるので、安心していいと思います!
テント型
テント型は、
ベッドの周囲をビニールテントで囲み、比較的小型の簡易陰圧装置を使用して陰圧空間を作ります。
最大のメリットは、壁や窓枠にダクト口を作る必要がなく、設置作業はテントの展開だけなので、即導入する事が可能です。
一方、
テントの収納をスタッフが行う事や患者さんの移動がベッド周辺に制限されることから、比較的重傷者向けと考えられています。
室外設置型
室外設置型は、廊下等の室外に設置するタイプです。
イラストは装置がむき出しになっていますが、
テントを前室のように扉の外に設置するタイプが主流であり、テント型同様に即導入が可能です。
また、装置が室外の為、室内のスペースを有効活用できます。
一方、
給排気が同じ部屋の入口にある為、部屋の奥の空気は滞留しやすいと考えられます。
室内の空気清浄という点では、少し効率が悪いかもしれません。
次回予告 (*2024/11/01)
次回は「後編:簡易陰圧装置の種類は?」について、詳しくお話しします!
お楽しみに!
1, 簡易陰圧装置 天井タイプとは?
・天井吊込型
・天井埋込型
・天井隠蔽型
2, 次回予告 (*2024/12/01)